社会福祉法人愛信会は、茨城県東海村にある障がい者支援施設 幸の実園・第二幸の実園・さちのみ認定子ども園を運営しております。

理事長メッセージ

幸の実園の目的を教えてください。

幸の実園の目的を教えてください。
 
  一言でいえば障がい者支援施設です。しかし、そんな固い言葉で我々は仕事をするのではありません。幸の実園は、障がい者と同じ目線に立ち、仲間として生活しています。
 人間としての「生きる権利」「楽しむ権利」「働く権利」、これが本来、心豊かな生活を送る基礎となるものです。幸の実園では、就労継続支援事業のなかでB型事業を進めています。障がい者が自分で仕事を選択し、自分で賃金を稼ぎ、そのお金で物を得る。そういう機会と場所を提供して障がい者の心豊かな生活の実現を図っています。
 

理事長

理事長
 
  就労継続支援事業を安直にやろうと思っては大きな間違いです。世の中は“障がい者にも働く権利を与えていこう”という大きな流れにありますが、それでもまだ“家の中で単純な作業をやらせていればよい”という考えが多いのが現実です。そういう昔ながらの考えを打破していきたい、と我々は願っています。
 この事業の中で、園では農業が一番良いと考え、農産物の栽培〜加工〜販売までを自分たちの力で行っています。よく言う「六次産業」です。それらを通して障がい者を支援しよう、また農業ばかりでなく色々な仕事を見つけ、エコ事業など他の選択肢も増やし、障がい者の能力に応じて労働する機会を与えています。
 
  さらに、作ることも単なる機械化でなく手作業でやろうと、昔ながらの自給自足的発想でやっております。いわゆる循環型社会を考えて実行しています。そして、この度の3.11の震災を通して、それがとても大事だと実感しました。
 「障がい者とともに夢を持つ、彼らには可能性があるんだ」と私は常に言い続け、実行しています。

新たな発想には旅行や遊びも必要とのことですが。

新たな発想には旅行や遊びも必要とのことですが。
 
  私は仕事も大好きですが、遊びや旅行も好きです。幸の実園ができた20数年前は、当時では珍しいハワイ旅行に行ったりもしました。職員にも「彼らと同じ目の高さでやるには仕事だけではダメ、障がい者とともに遊びができなきゃダメだ」とよく言っています。
 障がい者は施設の中での楽しみは少ないのです。ですから職員が普段から仕事だけでなくよく遊び、クリエイティブな発想を生み、その中から障がい者とともに楽しめる遊びを発想するようにと伝えています。

最後に、取り組んでいることや目標を教えてください。

最後に、取り組んでいることや目標を教えてください。
 
  何者にも束縛されない、集団生活ではなく、地域の中で生活するというのが人間本来の生き方です。「地域の中で過ごそう」ということで、単なる知的障がい者だけの施設だけでなく、肢体不自由の人もいっしょに生活ができる“グループホーム"を造りました。ここでは、障がい者の親もいっしょに生活ができ、障がい者とともに地域の中で人間本来の生活するのが目的です。
 
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